2011年6月12日日曜日

NLP ノート1

私は以前、NLP (Neuro-Linguistics Programming) の有用性の高さに注目し、独学しようと試みたことがあった。大学2年生のころからインド哲学(特に仏教)の一端を学び、それからは西洋的なものの見方に(無差別に)懐疑的になっていたため、自分の考え方を見直そうとNLPからの脱却を図ろうとして、結果NLPからも足が遠のいていた。しかし最近になって、寛容性のなさや、悪い方向に物事を勝手にとらえてしまうなどの兆候が見られる気がしたので、またNLPを勉強しようと思う。
NLPは、誤解を恐れずに言うならば、考える方法 (how) を提供してくれるツールである。創始者であるリチャード・バンドラ―、ジョン・グリンダーの二人は、当時心理療法界で名をはせていた3人の人物のバーバル・ノンバーバルなコミュニケーションパターンを分析し、プログラミングした。これがNLPとなったのだ。このように生まれたNLPだが、療養的効果のみならず、一般的な「より良い生」を求める人たちにとって、強力なツールとなり得る。しかも、この考え方のフレームは、様々なところで応用が可能である。(という、NLP界の様々な人たちの主張である。笑)


ここまでが簡単なNLPの紹介である。以下は私の公開ノートのようなものである。みなさんが学べるか否かには全く配慮していない自己満足ノートなので、あらかじめご了承ください。笑

①ヒューマンテクノロジーであり、人間の体験の中で作用する。それまでの心理学がwhyを探求していたのと比べて、NLPはhowに焦点を置く。「心―身」のテクノロジーとでも言うべきもの。
②NLPのコンポーネントとしてあげられるものは、ニューロ、言語(あらゆる記号システム)、プログラミングである。
情報処理のモデルは次のようなものである。次の図はホール(2006)より抜粋。
メタステート(「状態に関する状態」)
↑↓
信念/価値観
言語(メタレベルの信号)
サブモダリティ
心の中で上映される映画の
映画的特性・・・各代表システムの特性から生まれる
↑↓
モダリティ
感覚に基づいた表象
意識に先立つ神経学的コード化
 人間は世界そのままを知覚するのではなく、感覚的に認知した後、それを自ら地図に書き、言語以前のレベルでまた地図を書き、言語で抽象度をあげて整理する。その時の体験が他のモダリティと結び付き、プライマリ・ステートがたがいに融合していき、価値観や信念が形成されていく。これを管理するために、メタ・ステートな観点を持つことが必要となる。また、世界に対するとらえ方を良い方向にかえるためには、情報処理の上位(サブモダリティ)にアクセスして、それを変えてやることが必要になる。これが可能だという考え方を支えるのが、「世界そのものを所有するのではなく、地図を描いてるだけ」という考え方である。現在の状態を観察し、理想の状態を十分にイメージして、二つをつなぐためにはどのようなリソースが必要なのかを検証する。その時に使うパターンをNLPは提供する。


(参考)
NLPハンドブック―神経言語プログラミングの基本と応用 L・マイケル・ホール著、橋本敦生監訳、浅田仁子訳 春秋社 2006

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