突然だが、先日、学部の友人が面白い記事を書いていた。彼の言っていることは、まさに私が本著から得た大きな知見として書こうと思っていたことであった。本を読んで「うーん」と唸り、さらに彼の記事を見て再びPCの画面の前で「う、う、う~ん」と唸ったわけである。いやはや、本当に私は素晴らしい頭脳を持った(そして素晴らしい人間性を持った)友人たちに恵まれたものだ。
というわけで、上の記事を参考にしていただきたい、と書いて終わりにしたい。が、それではさすがに怒られる(?)と思うので、駄文ながら少しは書いておこうと思う。
友人の記事にもあるが、「最終的な目標→中期的目標(多分、学年の目標等がこれに当たる)→短期的目標(多分、単元や本時の目標)」という方向で考えていくことが大事であると本書は説く。また、目標があって初めてどのようなテストを作るのか、どのような教材を用意し、どのような内容を教えるのか等が決まってくる。これを、Backward designと呼ぶそうな。とにかく、この本で一番目から鱗というか、身を引き締めさせられたのは、この考え方である。最近、自ら自主ゼミを立ち上げて、どのように授業をしていくのか、どのような授業案が考えられるのかを、実践的に考えているつもりであった。しかし、こて先にばかり目が奪われてしまっていたのではなかろうか。大枠の目標があってこその授業テクニックであり、授業案なのだ。最終的な目標を見据えて、どのような単元の目標を立て、どのような時間の割り当てでその項目をこなしていくのか。そのようなことを、実際には考えなければならない。文法項目を小分けにして、なるべく小さな単位で出して・・・しかし、実際にそれで間に合うのだろうか?その項目を本時でやって、その単元での最終的な目標は?そこに到達するために、本時で何をして、残りの時限で何をするのか?いろいろ考えさせられた。
また、本書で得たもう一つの大きな教えは、「生徒が挑戦できるような(したくなるような)、そういう学びを提供する」という考え方である。私は、「こんな活動は無理だろう」とか、「これでは難しすぎる」、そのように考えて、生徒が無理なく学べるような方法を模索することが重要だと思っていた。ところが、それでは「生徒の心に火がつか」ない。生徒が、「よーし!!」とか、「こなくそ、次こそは必ずやってやる!!」と思えるような課題を出すことが大切なのである。適度にチャレンジングであり、生徒が「できそうであともう少しのところでできない」ような課題を提供してあげることが大事なのだ、と本書では説いている。そこに本当の学びがあり、生徒の「分かった!」「できた!」という学びがある。生徒の実態をよく観察する必要性というのが、ここからも感じられる。
これは、将来是非購入したい一冊である。多分来月・・・いや、2ヶ月後・・・うーん。。。
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