2011年4月27日水曜日

ゼミ(4月26日)<三単現のs>

今回のゼミでの、ディスカッションの要点をいくつかにまとめる。

①シンプルさ⇔普遍化
②音声からの導入⇔文字からの導入
③黒板を写させないで授業者に注意を向けさせるためには
④展開活動の内容 ~書く活動?ワーク形式?~

ミニマムな導入は、既習事項にも配慮をしやすく、シンプルでわかりやすかった。しかし同時に、十分な普遍化が起こるのかという問題が起こる。当人が言っていたように、後々にまとめてあげる、というか、日本語での説明になった時にちゃんと三単現全体に使えるということを説明してあげればよいのかもしれない。

また、be動詞の区別がそもそもできていないのでは、というディスカッションもみられた。ところが、例えばそもそもamとisとareの違いがわからないと、三単現の学習も難しい。というのは、is,are,amの違いが分からないのは、人称の英語で果たす役割が理解できていないためである可能性が高い。そうでなく、もし、人称の区別でbe動詞の使い分けを行うと理解できているのに、is,are,amの使い分けができない場合は、逆にいえば人称の知識は得られているのだから、帰納的な教授法での理解がしやすいといえるであろう。
結局のところ、(どんなことでも共通して言えることかもしれないが、)多角的に説明をしていくことが重要なのであろう。ただ、そのそれぞれのアプローチを、どのタイミングで、どのように出していくのかが問題である。いろいろなタイプのアプローチを生徒に与え過ぎることによって、それぞれが衝突してしまわないように注意が必要である。

音声だけで入ると、聞き取れずに苦痛に感じる生徒がいる、ということであった。これに関しては、今回は、/s/という、日本語の語末にはにはない音素だったため、こう感じたという印象である。習得順序的にはやはり音声から入るのは基本であると思う。しかし、特に今回は、やはり一文一文の後に文字化していったほうが、上記の理由により、負担は軽かったのではないか。それでも、音声から入ることを恐れてはいけないというのはみそだが。

眠いので、③と④については後日、別の機会ででも。

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