遅れてしまいましたが、あけましておめでとうございます。
今年もどうぞ、よろしくお願いいたします。
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さて、センター試験が終わりましたね。
受験生の皆さんには、お疲れさまでしたと声をかけてあげたい。
あ、だからと言って電車で騒ぐのはやめて笑
そして、千葉県では高校の入試もぼちぼち始まっています。
僕も、塾で講師をしている身なので、この時期は本当にはらはらします。
3年目なのですが、未だに慣れません。
本当に慣れないんです。そんな自分がふがいなくもあります。
過去問を解いて、理想との差に愕然としている生徒。
彼らを目の前にして、何もしてやれないふがいなさ。
「先生、俺どうすればいいんだろ」
信頼にこたえられない歯がゆさ。
今までずっとその生徒を見てきたはずなのに、理想の学習法が提示できない。
それは、僕自身が断定するだけの自信・力がないからです。
様々な要因が絡み合っていて、どうにも全てを計算に入れて、「ハイコウシマショウ」といえない。
主な要因として3つ。
①その子の好きな学習の仕方・足りない能力(単語、リーディングetc.)
②時期に合わせた学習法(有能感の保持、過去問、基礎力etc.)
③志望校の問題傾向に合わせた学習法
単純に過去問で、と言いたいのですが、よしんば傾向をつかめたとしても基礎力不足でキャパオーバー。
そもそもここまでの僕の指導や生徒の学力を見誤っていたことも問題でしょう。
とはいっても、彼らのためにも、残りの少ない時間できるだけのサポートをしていくしかない。
反省はOK。でもウジウジ言うのはそれからにします。笑
もう二度とやらないためにも、とりあえず書いておきました。
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さて、「英語教育」2月号の特集が、奇しくも「英語達人の学習法」でした。
あ、だから上のを書いたんですけど笑。こっからが本題です笑
まず個人的には、「脳内独り言」をしていらっしゃる人がいて良かったです。
僕も大学一年生のとき特に意識してやってました。先生方ほどストイックではないですが。。。
電車内でよく、"f**k" "s**t"って呟いてました。満員電車。。。笑
他に、3つ感じたことを書きます。
①人によって多様な学習の仕方
積極的に話す、「アウトプット中心」の方もいらっっしゃれば、とにかく読書量のもの凄い「インプット中心」の方もいらっしゃる。
そして、その学習の教材(内容)、具体的方法も人それぞれです。
恐縮なのですが、僕は特集に出ておられた方の英語力を誰ひとり存じません。
しかし推測するに、人それぞれ異なったと能力が特に秀でていらっしゃるのではないでしょうか。
それは、人によって違った英語観、それに付随した学習法であろうからです。
②人によっても変わらない部分
とはいっても、やはり達人の方々で共通している部分も見られたように思います。
抽象的な言い回しになってしまいますが、
- 自分の学習に対して自らがイニシアチブをとっている
- 他人に惑わされず、自分の学習法を貫いている
- 苦と感じるかはともかくとして、相応の時間と努力を費やしている。まさに「学問に王道なし」。
といった点にぼくは注目しました。
皆さんはどういった点に目をひかれたのでしょうか。
③一つのことから初めて、複数の学習法
みなさん自分の「根幹」のような学習法をお持ちのように感じました。
しかし、そこにはとどまらない。
例えば、関大の中邑先生は、とてつもない読書量を「根幹」にしながら、イギリスでは積極的に現地の人に話しかけていらっしゃる。
必ず、インプット・アウトプット等の観点で多様な学習法をお持ちでした。
まとめてみると、なんだかんだいって、当たり前のことを再確認したようにも感じました。
最近感じていることがあります。
「ダメな学習法はあっても、最良の学習法はない」ということです。
英語の歌がいくら好きだからと言って、英文法の勉強なしにいくら洋楽を聴いていても一生英語はできるようにならないでしょう。
いくら多量のインプットをしていても、聞き流しているだけで注意を向けなければ、学習の効果はたかが知れているでしょう(うちの父がそうです笑)。
よって、効果が上がらない学習法はあると言えそうです。
しかし、アウトプットをするのにいくら効果的だからと言って、全ての人が「脳内独り言」をすべきかといえば、否である、と考えます。
生徒によっては、頭で出てきても、結局声にできないからダメ、等の子もいるでしょう。
また、誰からもフィードっバックをもらえず、仮説検証に失敗する子も多いでしょう。
つまり、万能薬はありません。
それだけ、生徒に合わせた学習法の提示は重要だと思います。
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こう考えてみると、今ぼくに必要なのはやはり、「手持ちのネタを増やすこと」なのでしょう。
そして、その手持ちのネタを、生徒に合わせて出してあげる能力。
今塾で、そして将来現場でやらなくてはならない大きな仕事の一つが、まさにこれなのではないかと思います。